催眠で万能感を手放すと自由になれる!『その苦しみはあなたのものでない』

今回紹介するのは
最近どんどん読んでいるカウンセラーの大嶋信頼さんの新作です。
最近の著作は以前のものよりもとても読みやすくなっていて、読後がとても爽やかです。心が軽くなります。

やっていることをひとことでいうと
意識に入った悪い暗示によって縛られた心を、心理学でいうところの外在化のスキルと現代催眠を利用して解放していく。

こんな感じになるのだと思います。

『その苦しみはあなたのものでない』
大嶋 信頼著

大嶋先生の本の中でよく登場する「無意識さん」という自分の心の声につながって、脳のネットワークで入れられている感覚をオフにすると、心が静かな凪になる。そうして、本来の自分自身として生きることができる。

この本の中の最大のテーマが「万能感」からの解放です。
万能感って?

簡単に言うと
「~しなければ、自分がなんとかしなければ。」
などの心を縛る思い込みです。
そして、人を裁く思考です。
「自分は正しい。そんなことわかってる。」

自分ではこれに囚われていることに気づきにくくて、解放もたやすいものではありません。

そして、この万能感は自分の感覚ではなくて、脳のネットワークで入れられている感覚である場合が大部分。
心に聴いて、「それを入れている人にお返しする」という手法をつかって自分自身の感覚を取り戻していくことになります。

万能感から解放された心の凪状態ってどんな感じなのか、とても知りたいです。

この本で面白かったのが、このやり方とは正反対に位置すると思われるカリスマの作り方が説明されていたことです。
自分の脳に電気発作を起こして、それを周りの人にも誘発させてどんどん大きくしていく。というものです。

やり方はというと
色欲・強欲・嫉妬・憤怒・暴食・怠惰・傲慢の7つの大罪をまんべんなく刺激して人に迷惑をかけ、憤怒させて、「間違っている!」と裁かせて傲慢にさせて発作を起こさせることで電気を発電させる。
というもの。

一般的に世の中で受けているのは、このやり方が多いということに気がついてしまいました。

そう考えると何にでも飛びつくのは、脳を乗っ取られているということに近いのかもしれないと思いました。

自分はどっちに行きたいのかを考えると、こっちではない気がするのです。
心の凪を求める、地味な道のほうが魅力的に思えました。

大嶋先生の催眠のお師匠さんの見せてくれる「無意識さん」の世界で、脳を他人に乗っ取られずに生きる。

これを目標にしていきたいなあ。

自分の欲しいものがわかった気がして嬉しくなりました。

「心に聴く」はうまくできるときとできないときがありますが、やり続けていきたいです。

この本の理解をより深めるのにおすすめの本

この本を初めて読んだらぜひセットでこの2冊の本を読んでみると理解が深くなると思います。

この本の中で使われている「無意識さん」と「脳のネットワーク」のふたつの考え方についてよく理解できるようになります。
特に『無意識さんの力で無敵に生きる』は読後の印象もとても良いのでおすすめです。

今回のこの本『その苦しみはあなたのものでない』は今までの本の集大成のようで、私は大好きな1冊です。
以前の大嶋信頼さんの著作を読んだ人もぜひ手にとってみてください。

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