今回紹介するのはつい最近実写映画化されたマンガです。
アニメにもなっていたので絵は知っていたけれどストーリーは知りませんでした。
鋼の錬金術師
荒川 弘著
レビューがいいので、ずっと気になっていたところに
ポイント50倍のキャンペーンがあったので乗っかって電子書籍で大人買いです。半額分のポイントをいただきました。
電子書籍ってこういうのがあるから、やっぱり便利です。定期的にチェックはかかせません。電子書籍ならおすすめの
鋼の錬金術師って奥が深い!
面白くって、一気読みしました。
まず、ストーリー内での錬金術なんですが、ちょっとスピリチュアルです。
全は一、一は全
世界は大きな法則に従って流れており、自分という存在はその中の一つ、ひとつが集まって全体を構成する。その流れを知って分解し再構築すること。
理解・分解・再構築です。
錬金術の師匠のセリフです。
「流れを受け入れて理解した上で創造する者、それが錬金術師」
この「流れを受け入れて理解すること」がこの話のストーリーラインにずっと流れています。
主人公ふたりは子どもなんですが、自然の流れである母の死を受け入れることができずに禁じられている人体錬成を試みるのですが失敗。
その代償に兄のエドワードは左足を弟のアルフォンスは身体全部を持って行かれてしまい、エドワードは自分の右腕を代償にしてアルフォンスの魂を近くのあった鎧に錬成します。
この結果、
エドワードは左足と右腕を失い、アルフォンスは生身の身体を失い空の鎧に魂だけが定着した不思議な存在になってしまいます。
このふたりが失った手足と身体を取り戻すための冒険物語が鋼の錬金術師です。
しかし、もっと大きなテーマが隠れていました。
ふたりの兄弟が身体を取り戻すための方法を探す過程で
人の魂を材料に作られたエネルギー体である賢者の石を核にして作られた人造人間や
人間と動物とを合成された合成獣などの人ならざる者との戦いや関わり合いによって味わう感情が
読者にも「人間ってなんだろう?」という問いを抱かせます。
人造人間の名前が人の7つの大罪になっているのも暗示的です。それぞれの最後が個々の名前に関連した雰囲気にしてあるのも見事です。
私にとっては人間賛歌に思える深い内容のマンガでした。
ちょっとハリーポッターを思わせるような詳細まで作り込まれた琴珠のストーリーです。
何度も読み返したい永久保存版マンガになりました。
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