今回紹介するのは、キャッシュレスについての本
『キャッシュレスで得する!お金の新常識』です。
この本を手にとったきかけは
家計改善を勧めていく中で、「次は電子マネーを有効に使いたい!」と思ったことが一番の理由ですが、
もうひとつ別の理由があります。
それは息子の財布の小銭対策です。
端数を小銭で払うということをしないため、財布がどんどん小銭でふくらんでしまい困っていたのです。
電子マネーの利用によってこれを解決するべく、この本で勉強しようと思ったのです。
『キャッシュレスで得する!お金の新常識』
岩田 昭男著
この本を読んで、びっくりしたのが諸外国のキャッシュレス化の現状です。
韓国では、89%、中国では60%
日本はというと18%です。日本はキャッシュレス後進国だったのか。
そして、
今後東京オリンピックで海外のお客様を迎えるのに、世界のキャッシュレスの達人たちを受け入れる準備として店舗のインフラを進めていく予定のようです。
「これは、そうだろうな。」と思える理由ですが、
もうひとつあげられていたのが
現金のハンドリングコスト減です。
これは、何かというと貨幣を作って、保管し流通させるには膨大なコストがかかる。それを減らそうという動きです。
お金の年間製造コストは517億、20万台ちかくある ATM の維持管理や現金運搬の人件費で年間2兆円かかっているとか。
これは考えたことなかったので、目からウロコでした。
現物があると、保管場所が必要なのは、本と一緒ですね。
最近では、すっかり電子書籍に慣れた身としては、目指すものがなんとなく想像できるような。
これは
面倒がらずに対応していくのが得策に思えてきました。
クレジットカードと電子マネーとポイントの効果的な組み合わせ方
この本で一番実用的だったのはシーンに合わせて相乗効果を生む、クレジットカードと電子マネー、ポイントの便利な組み合わせの紹介です。
クレジットカードで電子マネーにオートチャージして、移動や買い物に使ってポイントをためて、貯まったポイントをまた電子マネーに換えて移動や買い物に使うという循環を作ることで相乗効果を上げるという考え方です。
これを知っているだけでもかなり役に立つ内容です。以下がその3つのパターンです。
- 電車利用重視派 : 主に電車移動のサラリーマン御用達の組み合わせです。
「JRE カード」⇒「suica」⇒「エポスカード」⇒「アップルペイ」
動線としては、JRE カードで suica にオートチャージして移動やコンビニ支払いなどで利用。アップルペイの登録カードには JRE カードと駅ナカの買い物に便利なエポスカードを登録。買い物での決済はアップルペイで支払う。アップルペイは applepay Suica もあるので、設定すればiPhone 1台ですべてが完了します。電車移動から、駅ナカでの買い物、貯まったポイントは suica にチャージして、とポイントも相乗効果で回っていくという便利な組み合わせです。 - 通信費重視 : ポイント還元率の良いカードで支払い、貯まったポイントを通信費の支払いに当てるというやり方がおすすめ。特にau利用者にはおすすめの組み合わせがあります。
「auウォレットゴールドカード」「au ウォレットカード」「自分銀行」
動線はau の通信費をau ウォレットゴールドカードで支払うと11%のポイント還元があり、電子マネーのau ウォレットカードとクレジットカードの合計金額を自分銀行アプリで確認できるというものです。
通信費をどう支払うかは、毎月のことなので自分にあった便利で効率的な方法を採用できるとずっとお得を享受できることになりますね。 - 買い物重視派 : 同じ系列の電子マネーとその電子マネーのオートチャージに対応しているクレジットカードの組み合わせがやっぱり便利です。
「楽天カード」と「楽天edy」
「セブンカードプラス」と「nanaco」
この本では紹介されていなかったけれど「イオンカード」と「waon」
そして
楽天edy とnanaco はアンドロイド端末ならアプリがあるので、カードを持たなくてもキャッシュレスが実現します。
自分に合ったキャッシュレス化の取り入れ方
将来的に考えられるのは、スマートフォンだけで完結するキャッシュレスです。
そこで、どんなスマートフォンを使っているかで組み合わせを選ぶのもひとつの方法です。
iPhpne 派は suica と
アンドロイド派は 楽天edy や nanaco との相性が良さそうです。
もちろん、スマートフォンの紛失、盗難対策は必須になっていきます。
今までの流れやこれからの動きを考えた上での上手なキャッシュレスの取り入れ方は
クレジットカードと電子マネーとポイントの3点セットで考えたとき、
自分の生活圏にぴったりなどのサービスなのか?
生活動線と相性のいい組み合わせを選べたら、きっと使いやすいに違いありません。
そして今後、現金払いとキャッシュレス払いに格差が生まれていくことが予想できます。
お財布パンパン対策以上に金融リテラシーそのものとして必要だな。これは。
これからの時代を生きる息子たちにも早めに教えておきたいスキルのひとつだと感じました。
自分の生活動線に合ったキャッシュレスについて検討してみたい人は、ぜひ手にとってみてください。
これからの金融リテラシーを上げたい人にもおすすめの1冊です。
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