今回紹介するのは『みらいのお金の話』
はじめての仮想通貨入門とも言える本です。
仮想通貨というと、思い浮かぶのはやっぱりビットコインですね。
ビットコインについては、少し前に読んだ『お金2.0新しい経済のルールと生き方』で仮想通貨自体に興味がでてきていたので、今回のこの本の内容は興味深かったです。
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『いま知っておきたい「みらいのお金」の話』
松田 学著
今回の『みらいのお金の話』は本の構成が3人の登場人物の対話形式でできています。
そのため、まんがを読むような感じで読みやすく初心者にも非常にわかりやすく構成されています。
『みらいのお金の話』の3人の登場人物
この本の登場人物はこんな3人です。
- 仮想通貨に詳しくない初心者カナ
- 実際に使ってみている中級者トシ
- 仮想通貨の専門家のマツダ
この3人の登場人物が会話をすることで
「仮想通貨とはなにか?」
という根本的な疑問からはじまり、一番気になる安全性についてもその仕組みまでを解説し、実際に仮想通貨を買って使ってみるというところまで簡単に擬似体験ができます。
仮想通貨で実現できる未来の暮らしとは?
そして、話は仮想通貨が実現できるであろう未来の暮らしにまで広がっていきます。
仮想通貨とは、どんなものなのか?
どんな特徴があって、それゆえに何ができるのか?
なぜ、未来を変える可能性があるのか?
どうやって使うのか?
使う場合に乗り越えていかねばならない課題はなにか?
この問いの答えがこの本にはあります。
投機の道具だけではない仮想通貨の可能性を垣間見ることができます。
お金2.0でも言っていた資本主義経済の枠を超えた未来の姿がここにもありました。
そしてそのふたつは、とても近いものでした。
例えば
資本主義の競争の中では価値を生むことができなかったちいさな活動にも、
仮想通貨の「投げ銭」の機能を使えれば世界中から応援されてお金を集めることができる可能性が出てきていて
ジャスティン・ビーバーにツイートされてブレイクしたピコ太郎の例をあげて、
そこに投げ銭の機能がもしあったとしたら、大変な額を集めていただろう。とか
これは
自分の活動に仮想通貨を発行することで、個人がちいさな経済圏を作ることができることを意味します。
機能するかどうかは共感や信頼が得られるかどうかにかかっています。
これは『お金2.0』で言っていた資本主義の先の経済である価値主義によく似ています。
著者は元大蔵官僚で、元衆議院議員なので、日本の抱える社会問題の解決に利用することを考えています。
資本主義では価値を生むことができなかったちいさな活動にも仮想通貨を発行して経済圏を作り、
そんな経済圏がいくつもあって、それを選びながら生きるという時代が本当にやってくるのでしょうか?
AIが私達の暮らしを根本から変えると言われても、どんな風に変わるのかよくわからなかったけれど、少しずつ解説されること無用な不安が和らぎました。
悪いことばかりではない
やりようによっては面白いことにもなる。
そう思えました。
また、ビットコインの仕組みについてはかなりちゃんと説明されていたので、実際にビットコインを持ってみたくなりました。
本の中でカナちゃんも少額のビットコインを買って、それで電池を買ってみています。(多分ビックカメラではないかと思います。)
ビットコインってどんなものなのかを知るにも最適な本です。
目的が投機なら残念ながら適していませんが。
これ1冊でも、お金のリテラシーアップすること間違いなしです。
『お金2.0新しい経済のルールと生き方』と2冊読めば、これからの経済の向かう方向性が見えるのではないかと思います。
新しい時代について興味があるならぜひ手にとってみてください。
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