今回紹介するのは、楽しめる自己啓発本
『夢をかなえるゾウ』です。
私はこれを読んで、人生の忘れ物をとりに戻りたくなりました。(笑)
シリーズで3冊あります。とてもおもしろくて3冊ともすべて読みました。
主人公たちは、みんな今の自分から変わりたい!と思いながらも現実を変えられない普通の人たちです。
その普通だけれども今の自分から「変わりたい」と思っている主人公たちをゾウの外見をした神様ガネーシャがメンターとなってコーチしていくという内容になっています。
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『夢をかなえるゾウ』【3冊合本版】
水野敬也 著
自己啓発本ですが、ガネーシャのキャラクターが強烈でマンガのようなおもしろさがあります。
ガネーシャが神様ということで、友人として釈迦がやってきたり、貧乏神(パート2)や稲荷(パート3)などのサブキャラクターが登場するのも楽しいです。
この本の中のガネーシャは、なぜか関西弁で図々しく、とても怠惰な雰囲気を漂わせています。ひとことでいうと神様らしくない神様です。
なので、主人公たちも最初はガネーシャの存在自体を怪しみます。
しかし、怪し気に見えるガネーシャの出す課題はとても真っ当なものです。
靴を磨く、トイレを掃除するなど、どこかの自己啓発本で読んだことがある課題もあります。
ガネーシャの教えの根本の部分は、世のため人のためになることが回り回って自分の成功になる。という win win の考え方です。ただ、教え方が普通じゃないだけ。(笑)
そしてガネーシャの課題をこなしながら一緒に暮らしていくうちに、主人公たちとガネーシャはとても仲良くなっていきます。気心の知れた友人同士が同居生活を送るがごとく、殴り合いをしたり、一緒にゲームをしたり、ガネーシャの鼻を思いっ切り握ったり。そして時には、見た目と違って実は繊細で心が傷ついたガネーシャを慰めたり。そんなやり取りを見ているととても楽しそうです。
もしかしたら、神様も人間といるのを楽しんでるのかな。なんて思ってしまいます。
一見普通に見える主人公たちですが、心の奥にはちゃんとやりたいことがあって、ガネーシャの課題をこなしていくにつれて、それがだんだんはっきりしていきます。ガネーシャはちゃんとそっちの方向に導いているんですね。本人たちは夢の実現に向かって着実に歩みだします。
そうすると、ガネーシャとはお別れになります。
方向性を示すことはしても、実際にそこにむかって歩くのは本人たちなわけで。
ガネーシャは神様なので、夢が実現するところまでは、一緒にはいてくれません。
私は、ガネーシャが帰ったあとの主人公たちがとても好きになりました。引き続きガネーシャが残してくれた課題をこなしながら、着実に毎日を暮らしていくようになったとき、その人らしい夢が現実に近づいていくんだろうなあ。と感じられます。
人がその人らしく着実に暮らす姿こそが、神様が望んでいることなのかもしれないな。などと思ってしまいました。
しかし、ガネーシャはパート3で頑張ることに疲れた女性の主人公にこうも言っています。
「ワシ、何べんも言うてるやろ。成功するだけが人生やあれへん。夢かなえるだけが人生やあれへん。自分はここで頑張るのをやめたってええんやで。誰も自分のこと責めへん。いや、責める人間はおるかもしれへんけど、少なくともワシは責めへんで。この世界はな、自分がどこまで『知る』かを、自分で決められるようにできてんねん。自分はこの先の世界をもっと知りたいんか、それともここで止めるんか。それを決めることができるんはー自分だけや。」
出典:『夢をかねるゾウ3ブラックガネーシャの教え』
選択肢はある、やるかどうかは、努力の先の世界を見たいかどうかだ。
しかし、誰も強制はしないし、自分で決めていい。
これが、世の理(ことわり)ということなのか。
神様らしいな。と思えるセリフでした。
読後の行動
主人公たちのしっかり地に足がついている姿をみて、自分も人生の忘れ物を取りに戻りたくなりました。「やらずに後悔が残っていること。」があります。
私にとってそれは「英語」です。英文科に入りながら落ちこぼれて結局ものにならず。英語には今でも挫折感が伴っています。
3冊めの本で、女性の主人公がちょっと不純な動機から英語の勉強をしますが、ガネーシャと一緒にいたときにはすぐには身を結びませんでした。しかしその後、それが思いがけない形で後の夢の実現につながっていきます。
それに触発されて何度目かのやり直し英語をはじめることにしました。
今回のやり方は今までまったくやってこなかった方法を採用することにしました。
発音です。
オーバー50からの、発音練習です。
主人公たちのように「努力の先に見える景色」ってやつを見てみたくなったので。
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思わず、人生の忘れ物を取りに戻りたくなってしまった
『夢をかなえるゾウ』ぜひ手にとってみてください。
パート1は、成功とは何かを知りたい人に、
パート2は、お金と幸せについて知りたい人に、
パート3は、仕事の本質とは何かを知りたい人におすすめします。
しかし、3冊とも読んでみるのが一番のおすすめです。
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