今回紹介するのは、自分の思い通りに行動できなくてモヤモヤしている自分を変えたい人のための本です。
私には子供の頃から正体のわからないモヤモヤとした想いを感じていました。それは「何かを探している。」感覚です。理由ははっきりしないけれど何か違うという想いがあったのです。
結婚して子どもが生まれてからは思い通りにいかない子育てに追われながら、更に漠然とした日々の生きづらさを感じていて、心の分野への興味を広げていきました。
心理カウンセラーである著者、大嶋 信頼氏本人も過去に生きづらさを抱えていて、実際にそれを自分で乗り越えた経験をお持ちでした。
それが、自分の漠然とした何かを探している感覚にとてもひっかかったのです。
『行動できない自分からの脱出法！あなたを縛る「暗示」にサヨナラ』
大嶋 信頼著
受け入れがたいショックな出来事からの心の傷が癒えなくて、
その出来事以来、どうにも気力がでない自分を情けなく感じつつも、しかしどうにも動けない状態が数年前から続いていました。
失敗が許せなくて、悔やむ気持ちが捨てきれなかったのです。
そんな心ががんじからめの状態だった私に
新しい認識を見せてくれる内容でした。
行動できない自分になってしまう心の仕組み
行動を起こそうとするときに、心に不思議な声が聞こえます。ダメ出しの声です。
「こうでなきゃダメ、こうすべき！」
これは思いがけず入ってしまった身近な人からの呪いの暗示だというのです。
そして、
呪いの暗示の正体は
無自覚で反射的に起きる嫉妬の発作
どういうことかというと
車を運転しようとする子どもに母親が「あなたが心配なのよ。」という言葉をかけたと想定します。
本心からの純粋な心配だけならば、特に子どもにも何も問題は起こらないけれど、
母親の本心に自由に車を運転できるようになる子どもへの嫉妬がある場合、問題が起こります。
子どもにとっては表面で言っていることと伝わってくる内容が違っているので、混乱が起きて催眠に入ったような状態になってしまい、
その言葉が呪いの暗示になってしまう。
「私が車を運転すると大変なことになってしまう。怖くてできない。」
行動できない自分の出来上がりです。
言葉と実際に伝わってくる内容が違うことへの違和感が催眠効果を発揮してしまい、その言葉が暗示としてガッツリ入ってしまい支配されてしまう。
暗示の力ってこうやって、発動していくんだ。
催眠や暗示などにもかぜん興味がわいてきました。
どうやって暗示から自由になればいいの？
なぜか行動できないことへの理由のひとつがコレだとすると、どうやってその暗示から自由になっていけばいいのかが気になるところです。
やっかいなのが、呪いの暗示を入れてくる相手は無意識だという部分です。
故意に呪いの暗示に入れて、困らせてやろうと思っているとは限らない。ということです。
嫉妬の発作というのは、動物的な反応なので自分の意思ではコントロールできないものらしいのです。
そこで、解決策は
「相手を褒めることで、嫉妬の発作を起こさなくさせる。」
具体的に何をやるかというと、
「嫉妬されている内容通りの言葉かけで、相手を褒めてしまう。」
うそでも何でもいいので、言葉かけをすることで、嫉妬が起きないようにできるようなんです。
これって、相手に嫉妬が起こせないように暗示をかけるってこと？
ちょっとやってみるのに勇気が要りますが、試してみる価値はありそうです。
スポンサーリンク
行動できない自分から抜け出す方法 他
相手を褒めるの他にも行動できない人からの脱出方法が幾つか紹介されています。
どれもちょっとユニークなもの。
- あえて失敗してみる
- 雑菌を増やす
- 心よ！と自分の心に聴いてみる
どれも、気軽な気持ちでトライしてみると面白いことが起こりそうな気がします。
中でも「心よ！」と自分の心に聴くという方法はいつでもどこでもできるものなのでやってみています。
心よ！という問いかけは、暗示にかかっていない状態の自分にアクセスする呪文の言葉のようです。
この、心よ！の問いかけについては、大嶋 信頼氏の本にはよく出てくる方法です。
この本と同じくマイナスの暗示から解放される方法について書かれたこの本を読むと更に詳しく背景が分かるようになります。
心の世界って奥が深い！
難しいとも感じるけれど、証明された事実にとらわれた物質優先主義からちょっと離れて、まずは試してみる！
そこから、何かが始まりそうな気がします。
気軽な気持ちで新しいことにトライしてみたい人は、ぜひ手にとって見てください。
スポンサーリンク
この記事へのコメントはありません。