今回紹介するのは、人気カウンセラー大嶋信頼さんの催眠の本
『無意識さん、催眠を教えて』です。
作者の大嶋信頼さんの本は数冊持っていますが、今回の内容はとても具体的です。
作者の催眠のお師匠さんが使う「無意識さんに任せる、美しい催眠」とはどんなものなのか?ということだけでなく、以前の本では明らかにされなかった、しかしとても知りたかった手法がズバリと紹介されていました。
そして、催眠は誰でもできる。と言います。
催眠の無意識の力は「催眠療法を使ってみたい」と思う人の心に宿ります。
その無意識の癒しの力を使って、自分の周りの世界を、そして自分自身を変えることができるのです。
出典:『無意識さん、催眠を教えて』
一章の終わりにあった作者の言葉です。
この言葉に導かれるように一気読みしました。
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『無意識さん、催眠を教えて』
大嶋 信頼著
今回の本では、以前に紹介した『その苦しみはあなたのものではない』のときに出てきた「心の凪」状態に入るための具体的方法 = 美しい催眠 を実際にかける手法について紹介されていました。これは今までの本にはなかったことです。
お師匠さんの使う「美しい催眠」の具体的な手法は3つありました。
- 呼吸合わせ
- イエスセット
- スクリプト
この3つを使って、相手と自分も催眠状態になり、相手の無意識の力を発動させて本来の状態に戻していくのです。
言葉でいうとこれだけです。
しかし、催眠をかけられて「自分も無意識を発動させてみたい!」と強く思いました。
そして、本を読んでいるうちにふと思ったことがあります。無意識状態というのは、右脳が優位に働いた状態ではないかということです。それに対して意識の邪魔が入るのは左脳優位状態。左脳は分析や裁きで思いっきり使いますしね。
意識的=左脳(顕在意識)
無意識=右脳(潜在意識)
と考えてみると、ちょっと納得できる気がしました。
普段使えていない潜在意識が使えるようにスイッチを入れるのが、お師匠さんの使う無意識を使った催眠の正体なのではないかと感じました。
心が癒やされる【呼吸合わせの催眠】を使ってみたい!
3つの手法のうち、まずはじめに練習したいのが、呼吸合わせです。
相手と自分の呼吸をあわせることなんですが、実際にやることは相手の肩の上下にあわせて、自分の肩を前後に揺らします。
呼吸合わせができて、相手が催眠に入ると寝てしまうらしいです。
そして、不快な感情がノイズキャンセリングのようにリセットされるとか。
これには、ミラーニューロンという脳の働きが関係しているらしく、呼吸合わせができると相手の脳を真似るようにはたらき、相手の不快な気持ちと自分の不快な気持ちが無意識で出会い「共感してもらえた。」と安心して溶けていくことで、癒やされていく仕組みらしいです。
実際に体験していないので、感覚はわかりませんが、過去の不快な記憶(トラウマ)もこうやって癒やしていけるのでしょうか?
この理屈だと、誰かにこの催眠を使えば、自分の心の傷も一緒に癒やされていくことになります。
思い出したくない記憶をわざわざ思い出さなくても、呼吸合わせの催眠を誰かに使うことで自分の心の傷が癒せるならやってみたいと思いました。
この催眠は、誰も辛くならないところがとてもいいですね。
まずは、呼吸合わせを練習してみようと思います。
それができるようになったら、イエスセット。
そしてスクリプトができるなら、誰かの治療ができてしまいそうですね。(笑)
今回の本を読んで、お師匠さんの催眠は、催眠というよりも、右脳開発や潜在意識を使う方法といえる気がしました。
だから「美しい」という形容詞がつくのではないかと。
そして、右脳が活性化した状態が「心の凪」の感覚なのではないか。
そんなことを考えながら、本を閉じました。
読後はとても、さわやかでした。
ぜひ、手にとってみてください。
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