今回紹介するのは
『図解 ノート術』です。
著者の美崎栄一郎氏は、私がiPhone好きになったきっかけの本『iPhone バカ』の著者で、ライフハックの達人です。
ライフハックの達人はどんな風にノートを使うのか?興味深々で読み進みました。
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『図解 ノート術』
美崎 栄一郎著
このノート術は、社会人のためのものです。学生のノートは書いて覚えるためのものですが、社会人は逆。
社会人がノートに書くのは「忘れるため。」どういうことかというと、仕事はマルチタスクが基本です。同時進行でいくつもの案件を抱えるとすべてを覚えておくことはできないので、書いていったん忘れて、目の前のことに集中して、終わったら戻るための記録なんです。
そして、書いたノートは自分の仕事の「経験知」の積み上げになっていきます。
経験値ではなくて、経験知というところがにくいですね。
これは、仕事はもちろんですが、仕事、家事、育児のマルチタスクの嵐の女性にもとても参考になる内容です。
美崎氏はバリバリのビジネスマンなので、使うノートも3冊を使いまわします。
メモノートは切り取って、付箋や情報カードのようにも使い、仕事ノートは仕事のすべてをひと目で見れる「経験知」のかたまりと化し、スケジュールノートは時間管理専用です。ほんとスゴイです。
ですが「そんなに書くことがない。」と思う一般の人でも
- 議事録
- プロジェクト管理
- 読書ノート
- セミナーノート
- 資格試験の勉強の管理ノート
などの具体的な書き方が実例として図解されているので、目的にあったノートのとり方をみることができるのでおすすめです。
そして、個人的にとても楽しかったのが、文房具の紹介があったことです。
ノートはもちろん、便利なペンやノートをより使いやすくするノートカバー、のりや付箋、日付の印鑑、マスキングテープ、はてはタイマーまで、実際の商品名をあげて紹介されていました。文房具好きにたまりませんでした。文房具の進化を感じました。
ライフハックの達人らしく、デジタルとの連携についてもバッチリ書かれています。
アナログもデジタルも縦横無尽という感じです。
作者がこの本で伝えたいことはプロローグにすべて詰まっていました。
Prologue
経験をたくさん積んだ人ほど、
ビジネスで価値があることは、みんな知っています。同時に、経験したことをすべて覚えておけるほど、
社会人の仕事は、簡単ではありません。たとえば、会議ひとつとっともそう。
だからこそ、議事録をのノートで記録しているはずです。
ですが、議事録の書き方を習う機会はありません。「たかがノート」とあなどらないでください。
ノートは、大きな付加価値を生む魔法のツール。正しいノートの使い方を覚えれば、自分の仕事を記録し、
「経験知」として積み上げることができます。そして、以下の3つの効果を実感できます。
効果➀ 仕事のミスがゼロになる
効果➁ アイデアがどんどん生まれる
効果➂ 自分で決めた目標を達成できるこの3つの効果によって、
あなたの仕事に対する周囲の評価が変わります。特別なこと、難しいことを覚える必要はありません。
ちょっとした工夫や使い方のコツを学ぶだけで、
ノートの使い方が劇的に変わります。あなたの能力をフルに発揮するきっかけにしてください。
美崎栄一郎
出典:『図解 ノート術』
実際に読んでみて、この通りの内容で、お腹いっぱいという感じです。
アナログ派にもデジタル派にもおすすめできる1冊です。
全部この通りにできなくても、誰にでも役に立つ部分が見つかると思います。
ぜひ、手に取ってみてください。
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