今回紹介するのは、実写映画が公開間近なこのマンガ
もちろんおすすめは電子書籍です。
『3月のライオン』
羽海野チカ著
私が使っているのはこのbookサイトです。ちなみにパソコンからでも読むことができます。
アプリはこれ!
これが思ったよりも使い勝手がいいんです。
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この本と私の出会い
3月のライオンを知ったのは、駅貼りの広告です。
可愛い絵に惹かれて、電子書籍サイトで立ち読みしてみたのがきっかけです。
ある日突然、家も家族もすべて失ってしまった17歳の少年の職業はプロ棋士
将棋の才能故、疎む者、支える者、主人公のまわりの人間模様は厳しい!子供にして極限の孤独の中を生きている様、
可愛らしい絵とは裏腹にストーリー設定は重いです。
amazonのレビューでも、賛否両論の嵐です。
プロ棋士の世界を描くというスポ根マンガではないので、それを求めて読む人は肩すかしをくらってしまうかも。
読後の感想
どこに焦点を合わせて読むかで、いくつものストーリーに見えてきます。
登場人物達がみんな何かしら抱えているので、誰に注目するかでいろんな見方ができるからです。
誰のどんなところが一番気になるかで、自分が実は何を抱えているのか気づかされてしまうような気がします。なのである意味怖い。
主人公の桐山零は、事故で家族を一度に失った後、自分が生きるために将棋を選び、小学生で内弟子になりますが、繊細さとその才ゆえに、義姉と義弟との摩擦に傷つきながら、中学生でプロとなり内弟子となっていた家を出ます。自分の居場所はどこにもない。将棋だけ。
傷心の零君の心の再生を担うのは、偶然出会った3姉妹との交流。この3姉妹が人の心の温かさを教えてくれる役割を果たします。
「温かいご飯を食べさせてくれる。」
このことがどれだけ人を安心させてくれるものなのか。ご飯シーンを見るにつけ読んでいるこちらもほっこりせずにはいられません。
しかし、主人公の零君の繊細さが思わず痛くなって、読んでいて辛くなることも。
勝負の世界なので、勝者と敗者がはっきりします。自分よりも年上の棋士たちが負けて、心折れていく姿、また立ち上がっていく姿を目の当たりにしながら成長していく姿は成長物語と見ることもできます。
そして、3姉妹の側にもピンチが。いじめにあったり、どうしようもないクズの父親が現れたりと次々に事件が起こります。
零君が、この3姉妹の家族のピンチになんとか役に立とうと頑張る姿は、将棋で頑張るよりもある意味感動します。
人との関わりがうまくできずに、ひとり苦しんできた主人公ですが、様々な現実に向き合うにつれて少しずつ周りの人間の気持ちが分かるようになっていき、なんだか愛おしさを感じてしまいます。
個人的には、高校の先生や放科部の先輩との関わりがほっこりして楽しいです。もっとガンバレとは決して言わず、自分自身であることをそのまま認めてくれて応援してくれる存在として描かれています。まずは目の前の自分ができるところからということを思い出させてくれる先生というよりも友人のような関係です。
エピソードが多くて内容的にはちょっと詰め込み過ぎの感はありますが、そこはフィクションであると割り切って。
映画では、どの部分にフォーカスして作られるのか楽しみでもあります。
最終的にはどんな感じの落ちになるのかな~。
『3月のライオン』映画の公開前に興味が出た方はぜひ一読してみては?
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