今回紹介するのは、大好きなマンガです。
『のだめカンタービレ』
二ノ宮 知子作
テレビ番組にもなりましたね。
変人のだめと千秋先輩の音大ライフから、海外留学へと続き、マンガの面白さが手伝ってクラシック音楽にも人気が広がった作品です。
私もCD を買いました。(笑)
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のだめカンタービレの気になるシーン
このマンガはキャラクターの個性が魅力的で、音楽を演奏するときと普段とのギャップがおかしくて面白い!
音楽は自己表現だから演奏者たちもみんな強い個性の持ち主なんですが、それがひとつにまとまってハーモニーを作るのがオーケストラ。それをまとめあげるのが指揮者。
このマンガの中の指揮者を目指す千秋先輩の描写で、指揮者がどんなことをするのか初めて知りました。
私にはこのマンガでたまに出てくる気になるシーンがあります。
のだめが曲を練習しているときに指をつなげるような仕草をしてこう言うんです。
「もうちょっとでつながりそうなのに。」
わかりそうなのにわからないもどかしさ。
この感覚よくわかります。わかったときの嬉しさは格別なんですが結構キツイですよね。
のだめ達のほとんどの時間は
このわからないもどかしさとの戦いの日常で、わかった!つながった!を本番の演奏に込める訳です。
理屈ではなく、感覚をつかんだ!という瞬間のことです。ヘレン・ケラーの「ウォーター」みたいな感じ。
のだめはホンモノの天才なので、わかった!状態になればそれが演奏に即反映されて、すごいことになるんですが、そのわかった状態を表現するためにあるのが普段の練習。
のだめは、感覚的には最初から天才の域だったけれど、それを表現するための基本のスキルを身につける初期にトラウマ体験があって、才能が十分に開花できていなかった。それをみつけて育ててくれたのがオクレール先生。
それに途中で茶々を入れて、結果的には開花させたミルヒー。(シュトレーゼマン)
千秋先輩ものだめの才能に惚れたひとりです。
才能のある人って、本人は結構キツイですね。結局はそれを開花させるための努力は自らがやるしかないですから。
でも、のだめがラストの方でこう言います。
「海の向こう岸があると思うとやっぱり人は漕ぎ出しちゃうんですヨ!」
新しい世界をみせてくれる人やものに出会うのってやっぱり楽しいです。
このマンガは、今まで馴染みのなかったクラシック音楽に興味をいだかせてくれました。私にとっては本やマンガとの出会いが向こう岸を見せてくれることも結構あるので、本もマンガもやっぱりやめられないですね。
変人揃いの面白さの『のだめカンタービレ』自分で全巻を電子書籍化してiPhone と iPad でいつでも読めるようにしてあるマンガです。
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