今回紹介するのは
アメリカ発の整理整頓法、ライフオーガナイズを紹介した本です。
『モノとわかれる!生き方の整理整頓』
大塚 敦子著
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この本と私の出会い
この本は、学校プリントの扱いに困っていた息子をなんとかしてあげたくて自らライフオーガナイズ2級講座を受けた時にテキストで紹介されていた本の中の1冊です。
内容は、著者がアメリカで実際のオーガナイザーの仕事ぶりを目の当たりにして、それを参考にして自らオーガナイズ作業に取り組んでいく実体験が紹介されたものです。
当時息子は中学生で、日々困難の連続でした。
息子の学校生活での混乱ぶりをなんとかするヒントをあちこち探しているときにたまたま出会った、
アメリカでの片付けられない人への支援としてのプロフェッショナルオーガナイザーという聞きなれない職業名。
日本にもライフオーガナイザーというものがあったので、わらをもつかむ気持ちで2級認定講座を受けにいったのを思い出します。
当時は、まだ日本では支援の形としての確立はこれからという段階で学びを完全に活かし切ることはできなかったのですが、自分自身の片付けについて考えるとてもいい機会になりました。
読後の感想
自分の興味からこの本を手に取り読んでみたわけですが、
アメリカでのプロフェッショナルオーガナイザーの仕事は、アメリカ版、断捨離のようだと感じました。
モノの整理=自分の生き方を選び、自分の軸をはっきりさせること。そしてその軸にあわせたモノを選ぶこと。
自分の軸にあわせてモノに向き合い、軸にあわないモノとわかれる作業を繰り返す。
プロッフェッショナルオーガナイザーは、クライアントに寄り添いながらその作業を手伝います。
捨てるではなくて、モノとわかれる作業なんです。
捨てられないモノには、感情がこもっています。そのモノとわかれるには感情に向きあうことになります。プロッフェッショナルオーガナイザーの仕事は何を捨てるべきかを教えることではなくて、クライアント自身が答えを出すのを助けること。時間をかけてクライアントに質問をくりかえし、本人に考えさせるのです。
プロッフェッショナルオーガナイザーのテディのこの言葉がとても印象的でした。
「最初からどんどん捨てる必要はないのよ。決めるのにゆっくり時間をかけてもいいの。どんなわかれでもそうじゃない?ものとわかれるときも、自分にとって優しい、穏やかなやり方ですればいいのよ。」
「迷うものの山をみつめながら何を手放すかというよりも、何を残しておきたいのかを考えるのよ。そうやっているうちに、自分にとって本当に大切なものは何なのかが、見えてくるから・・・。」
そして、
「いつか使うかもしれないもの」のために現在のスペースが狭くなって不自由なくらしをするなら、それは、「今を生きていないことになる。」
現在、過去、未来と
つい分散してしまうエネルギーを現在に集中することができたら、今よりもっと心穏やかで物事をキチンを完了していけそうな気がします。
ついでにいうと、
他人の意見や評価を離れて、自分の意向にしっかりと向き合えたらこちらもいい仕事ができそうですね。
一言でいうと内観です。
自分と向き合い、時間をかけて、モノとゆっくり別れてみたい方へおすすめします。
amazonの中古本なら今でも手に入ります。
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