今回紹介するのは、特別支援教育のための本です。
発達障害がみつかった長男の日々をなんとかしてあげようと模索しまくっていた頃に出会いました。
クラスで気になる子の支援 ズバッと解決ファイル
阿部 利彦著
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読後の感想
長男にとって苦労の連続だった学校時代をなんとか乗り切った今、改めて手に取り、再び読み返してみました。
自分の子どものケースを勉強し、毎年毎年学年が変わるごとに、担任の先生に説明し助力をお願いし続けたのを思い出します。
うまくいった場合もあり、親子共々苦しかった場合もあり、もちろん両方を経験済みです。
発達障害の難しいところはぱっと見では、障害があることがわからないことです。
自分の感覚を基準に考えるので、なぜ子どもがこんな行動をとるのかが意味不明で感情論で叱りつけてしまうのが普通のパターンです。
私も障害に気づくまでは「どうしてできないの!」と声を荒げたことも度々ありました。私を馬鹿にしているのではと本気で思ったものです。
しかし、診断がついて子どもが自分とは違った感覚を持ち、通常発達の子どもなら容易にできることがとても難しく、苦労しながらやってきたことを知ると申し訳なく思いました。
そして、たとえ学校で具体的な支援は受けられなくても、せめて子どもの状況をわかってもらうことで、わざとやっているわけではないことを知ってもらうことができれば、長男を見る目が変わるのではないかと思い、自分ができることをしようと考えて色々やっていました。
この本では
12の困っている子のケースを紹介し、目の前の子どものケースに合わせて支援の達人達が具体的な対応策を提案しています。
当時よりも発達障害についての認識や理解が進んでいる昨今ですが、まだまだそれぞのケースにあったドンピシャで具体的な方策は見つけにくのが現状です。
そんな中で、この本で扱うのは様々な支援の達人による具体策のオンパレードです。
この具体策を実践するのは、現場の先生に委ねられる訳ですが、みんなでよい方向に持っていこうという気持ちがある場面では大いに参考になる内容です。
この中でも大切にしたいのが、ハードルはひくく。ということです。
大人が小さな前進に気ついて励ましていくことがキーポイントのようです。
そして、学校時代をなんとかくぐり抜けた今思うのは、
時間がかかっても、やり続ければできることが増えていく。
という事実です。諦めず淡々とできたらいいですね。
渦中にいるとわかりにくい変化も、時の流れを経て感じられるときがやがてやって来ます。
親や先生はもちろん、困った子どもに悩まされている普通の子どもの親にも手にとって欲しい本です。対応策がみつけられるかもしれません。
更に具体的な方策が集められた第2弾も出ているようです。こちらも合わせてどうぞ。
クラスで気になる子の支援 ズバッと解決ファイルNEXT LEVEL―達人と学ぶ!特別支援教育・教育相談のワザ
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